FC2ブログ

奇跡の出版人

奇跡の出版人 古田晁伝   塩澤実信著

日本を代表する出版社のひとつに筑摩書房があります。創業者の古田晁は地元・塩尻市北小野の出身です。

古田は松本中学、松高、東大へともに歩んだ臼井吉見と二人三脚でずぶの素人として出版社を立ち上げました。苦しい経営ではありましたが、たまに企画が当たり利益が出ると、若い作家たちに惜しみもなく還元する徳の人でした。
苦難の嵐は何度も襲いましたが、古田の情熱、破天荒な行動力、誠実な人柄と臼井の奇跡的な企画力で倒産の危機を乗り越えていきます。
筑摩には神風が吹くと言われた裏舞台には、壮絶な人間ドラマと古田を慕う作家たちの友情物語がありました。

今の出版界に、このような信頼と友情で結ばれた勇猛無比な男たちがいたならばと思います。

筑摩書房と古田と臼井を語った書物は優に50冊を超えます。
何冊世に出されようとも、飽くなき魅力を湛えた男たちのドラマは現代人を魅了し続けるのでしょう。

東洋出版  2400円+税
スポンサーサイト



本の紹介

「さよならオレンジ」

岩城けい 著 筑摩書房 1,365円(税込)
さよならオレンジ 

太宰治賞を受賞し、芥川賞候補にも挙がった『さようなら、オレンジ』は、「生きること」そのこと自体の逞しさに向き合える本です。

 

 舞台はオーストラリアの田舎町。主人公サリマは、戦闘状態にある自国から難民としてこの地にようやくたどり着いた女性です。無学の妻を軽蔑し続けた夫は、新たな生活環境で身の安全が保証されるや否や、長男を連れて彼女のもとを去ります。そしてその日から、残されたサリマと次男には頼るものが何もない異国で命をつないでゆく日々が始まるのです。

 

 肌の色や言葉の違いによる偏見に耐えながら、彼女はまず「言葉を獲得しなければ…」と、難民らのために用意された無料英会話学校に通い始めます。

 母国語の読み書きすらできないサリマにとって、必要に迫られての英語力の取得。時に夜を徹して与えられた課題に取り組む彼女の姿に、改めて「言語」を手に入れるということの意義深さを感じます。

 

クラスメイトに一人の日本人女性が登場しますが、彼女のあまりの「日本人らしさ」に、世界というステージに立たされた時の日本人の言語以外の性質的なハンディキャップも、同時につきつけられた気がしました。

 

 主人公サリマの、異国に静かに根を張ってゆく力強い生き方が、「明日は自分で切り拓いていくもの」という、忘れがちな感覚を呼び醒ましてくれます。

本の紹介

「総合失調症がやってきた」

ハウス加賀谷・松本キック 著  

イースト・プレス 1,365円(税込)

統合失調症 

 統合失調症という病にかかり、人気絶頂のさなか突如姿を消した芸人・・・ハウス加賀谷。そして10年後2009年に復活。その間、病気との闘いを通してハウス加賀谷の前向きな姿勢と相方・松本キックのハウス加賀谷への思いを描いた作品です。病の人を優しく包む人生の応援歌です。

                     

 


 

 

「ゼロ」

堀江貴文 著  ダイヤモンド社  1,470円(税込)

ゼロ 
  

 

 時代の寵児と呼ばれた堀江貴文。2年半の収監を経て唯一変わった点が「コミュニケーションに対する考え方」だと自らを語る通り、これまでと違ってとても丁寧に語る彼自身の言葉が詰まっています。

彼の思想や行動パターンは決して突飛なものではなく、誰にも共感でき、そこから勇気をもらえるシンプルなものだったのだと気づかされます。

未来へのエネルギーを感じる一冊です。




「気づく力」

木村藤子 著  主婦と生活社  1,260円(税込)

気づく力 

 

 テレビでもお馴染み「青森の神様」として多くの人々の悩みを救う。

人への優しさは自分のところへ必ず返って来る。人の意見を取り入れると世界を広げられ、自分自身に問題があること事を気づかせてくれる。人生の壁にぶつかった時、投げ出したくなった時、何かに気づき、何をすれば幸福に近づけるかわかる本です。

 


 

 

「花咲小路一丁目の刑事」 

 
小路幸也 著  ポプラ社  1,680円 (税込)

花咲 

 

人情味豊かな人々が暮らし、日々さまざまな問題が起こる花咲小路商店街。「和食処あかさか」を営む祖父母のもとに居候中の若手刑事へは非番の日になると不思議な相談ことが持ち込まれる。本の上に檸檬がひとつずつ置かれるようになった本屋さん。死んだはずのおじいさんから手紙が届くラーメン屋さん。事件解決の暁にはほんのりと幸せが届く。



本の紹介

そして父になる

  
是枝裕和・佐野 晶著  宝島社  657円+


そして父になる

 

本書は今年カンヌ国際映画祭審査委員賞を、受賞した話題の映画を小説化したものです。

 平穏に暮らしていた二組の家族。ある日突然突き付けられた赤ちゃん取り違えの事実。六年間育ててきた我が子は他人の子だった。血の繋がりか、それとも共に過ごした時間か。苦悩するそれぞれの家族。本当の父親になるとは?家族とは何かを深く考えさせられる作品です。

本の紹介

「桜ほうさら」

宮部みゆき  PHP 1700+

 

桜ほうさら 

 武士の笙之助は、父が被った冤罪を晴らすため、江戸で長屋暮らしをしています。当てのないまま過ごす日々で起こる、大小さまざまな出来事。それら四つの短編が少しずつ繋がって、物語の結末へと向かいます。

 正統派時代小説で、ミステリー小説で、主人公の成長物語。遣り切れなさを補って余りある爽快感残る一冊です。


「昨夜(ゆうべ)のカレー、明日のパン」  

木皿 泉  河出書房新社 1400+

 

昨夜のカレー明日のパン中島書店  

 いま人気の脚本家が、初めて小説を手がけた。

主人公のテツコは27歳。亡き夫の父と、それぞれの自立した生活を尊重しつつひとつ屋根の下で暮らしています。大切な人を亡くした喪失感を心のすみに抱えながらも、日々の営みの中から何気ない日常の会話が生まれ、人との輪は広がり、そして前に進んでいく内なる力がゆっくりと静かに充ちてゆく。

ストーリーに繊細さを生み出すセリフや情景は、著者の得意とするフィールドだけに、自然と読み手の心の深くにしみていく魅力を持っています。

フランクル『夜と霧』への旅  

河野理子著  平凡社 2000円
+



フランクル『夜と霧』への旅中島書店  

本書は多く現地取材を通してV・E・フランクル『夜と霧』の魅力の本質に迫る力作です。

当時、強制収容所でどんなことが行われていたのか、フランクルの家族は何を語るのか、今を生きる人々に『夜と霧』が、そしてフランクル自身が与えた生きる希望とは・・・。

時を超えて多くの読者を引きつける『夜と霧』をさらに深く理解するために、併せて読みたい一冊です。


自分を愛する力   

 
乙武洋匡著  講談社現代新書 760円+税


自分を愛する力中島書店

『五体不満足』は500万部超のベストセラーを記録しました。

現在は教育界の多方面で活躍中の著者が、障害を不幸に直結させない彼の心の在り方を語ります。

キーワードは「自己肯定感」。近頃よく効く言葉です。

巻末には「自分を愛せない人への処方箋」とした、精神科医との対談を掲載。

気持ちを前向きにする本です。 
  

「何者」  

浅井リョウ著 新潮社

何者中島書店  
直木賞受賞の本作は、就活真っ只中の大学生らの日々が、リアリティたっぷりに描かれています。

「何者であるか」という問いへの確たる答えを自身に与えたい、与えなければ負けだと焦燥感に襲われながら社会の入り口に立つ彼らは、本音と建前の波にはかなげに漂い続けます。

『とっくに社会人』の大人たちには、程よい距離感で自分を見つめ直せる一冊です。

「狼の群れと暮らした男


ショーン・エリス+ペニー・ジューノ著 小牟田康彦訳 築地書館


狼の群れと暮らした男中島書店  

 ロッキー山脈に生きる野生狼の群れに、現代人として初めて受け入られた男の共棲記。野生狼の生態を明らかにし、狼はなぜ人間を受け入れたのか?狼の一員になるとはどういうことなのか?明快に記されています。活躍を続ける彼も私生活では二度の結婚と破局の苦悩の中で、その何故に気づきます。狼男に惚れぬき、狼とかかわる中で身も心も崩れる女性。野生動物と人間をめぐる読み物として、とても興味深い一冊です。


「ガソリン生活」  

         伊坂幸太郎著 朝日新聞社 1600円+ 



ガソリン生活中島書店  

本書はなんと語り手が車、緑のデミオ。デミオを運転する良夫の家族が謎めく事故を解明していきます。全編に車たちのおしゃべりが出てきますが、運転したことのある方は、「ある、ある」と共感でき、車に詳しい方は、にんまり!?してしまう車たちも登場します。ミステリーあり&家族の絆あり、そして車への見方が変わるかも・・・!?

「父、水上勉」  

窪島誠一郎著 白水社 2800円+税 




父水上勉中島書店 

昭和52年夏、戦後生き別れとなった著者とその父・水上勉が奇跡の再会を果たします。本書は水上勉のエッセイや小説と著者の人生を織り交ぜながら再会までの道のりと再会後の父への一途な「敬愛」が描かれます。しかし、育て親の窪島家・自死を遂げる実母へは複雑な感情をのぞかせています。不条理に屈せず生き抜いた著者の赤裸々は評伝です。



NEXT≫
プロフィール

中島康吉

Author:中島康吉
中島書店 高原通り店

・営業時間 
 月曜日から土曜日9:00~23:00
 日曜日        9:00~22:00

・休 日    元旦

・電 話 0263-54-3968
・FAX 0263-54-3967

・住 所 〒399-0703
    塩尻市広丘高出1494-6

最新記事
週間ベストセラー
ネットで注文できます
月別アーカイブ
カテゴリ
本のご注文をこちらからもどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

時計
FX初心者でもわかる!達人の勝てるFX
天気予報
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム